久しぶりに旅の話。
これは丁度一年前の事。
アンダルシア地方の小さな小さな町、frigiliana。
イスラム文化の名残ある此処を私が初めて訪れたのは、この国に住むより前のこと。
予定も立てず、行き当たりばったりの一人旅で行ってみたくなった場所。
ローカルな飛行機に乗り、バスを二本乗り継ぎ、携帯の電波は入らない、英語もまともに話せないのになんとか辿り着けたのは私の小さな自信になりました。
思い出の町を日本に本帰国する前にもう一度訪ねたいと思っていたので、
帰国10日前の弾丸旅行。
独りでも行こうと思っていたけれど親友に話したら一緒に付き合ってくれました。
この国に住むなんて思いもしなかった。
こんな経験が待ってるなんて考えてもいなかった。
町は何一つ変わらず穏やかで、変わったのは私の方。
想いや状況でこんなにも景色は違って見えるのかと。
自分でお店を持ちたいから帰国すると決めたのに、
当時は沢山の友人や生活、環境から離れるのが怖くて辛かった。
今ではそれも懐かしい。
この町は陶器も有名で素敵なものが沢山。
実はla panxaに飾られている陶器たちはこの町出身なんです。
どれも思い入れのある子たちです。
白とカラフルなコントラストが眩しい程。
散歩をしているとラジオの音なんかも聞こえてくる。
家族で食事をする会話も。
そして此処は猫の町。
いたるところに猫。
美容室の看板もタイル。
まるで絵はがきの世界。
でもそれはほんの少し前まで目と鼻の先にあった。
行きたければ行ける。
世界は思っているよりも狭いのかもしれない。
三度目に訪れることになる時は、どんな景色に見えるだろう。
おまけ写真は町のレストランで食べたタパス。
ひよこ豆とブラバス、美味しかったな。