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la panxa

お菓子の記憶


「いつからお菓子を作ってたの?」

と人に聞かれることがよくあります。

確か幼稚園生の頃、母と一緒にドーナッツやホットケーキを作っていたのが一番古い記憶。

小学生になって友達とオーブントースターを使ってクッキーを焼いてた。

ココアとプレーンでマーブルのクッキーにするのが楽しくて、キッチンを汚した。

小学2年生で友達が家に遊びに来た時、リンゴを持って来てくれて。

大人が誰も居なかったから、初めて包丁を使ってリンゴを剥いた。

小学3年生で初めて焼いた卵焼きに満足して、嬉しくて、

母が帰って来るまで味見をせずに待っていた記憶。

レシピをちゃんと見て初めてお菓子を焼いたのは13歳。

スコーンでした。

チョコレートのスコーン。

当時はスコーンて何?って思っていたくらい。

薄い本の簡素なレシピだったけど、オーブンの中で膨らむのをわくわくしながら見ていた。

思えば子供の頃から好きなことは料理で、ずっとそれを続けて来たみたい。

今日のスコーンで一体いくつ焼いてきたのかな。

1000は優に超えるはず。

食感と香り、優しい甘み。

理想の形に近づいて来た気がする。

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