San Sebastián(サンセバスチャン)
またの名をDonostia(ドノスティア)
スペイン北部とフランス南部の国境を挟んで広がるバスク地方のひとつ。
ヨーロッパ中から観光客を集める、美食の街。
穏やかな海、la concha を持つ小さな街。
スペインの中では最も物価、地価の高い地。
ここに行くのに交通のアクセスは少し厄介。
空港は近くないし、バルセロナから新幹線でも6時間くらいかかった気がする。
ピンチョスの話をブログに書いて、この旅を思い出しました。
初めて訪れたのは2015年夏。
韓国人の友人とサンセバスチャン出身のデザイナーのカップルに会いに。
スペインの中でも雨量の多い土地ですが、運良く晴天が続いてました。
カタルーニャに続く、スペインの中で独立を望む地域。
ここで話されているバスク語はどんな言語にも似つかない、ヨーロッパの中では異色の言語です。あまりに難しくて、神様も嫌がると言われるほど。
どんな単語を探してもスペイン語に似つかなくて、ちっとも覚えられなかった。
そういえば私が一年程一緒に住んでたMarinaはサンセバスチャン出身で、スペイン語、英語、カタルーニャ語、バスク語、フランス語を操りながらドイツ語の勉強をしながら看護師を目指していたな。今考えても5カ国語マスターなんてすごい。
私がバスクに興味を持ったのはスペインに行く前、Pastel vasco「ガトーバスク」に出会ったから。
あるカフェで提供していたそのケーキに魅了されました。
サクサクのバター生地に包み込むように焼いたアーモンドクリームとグリオットチェリーのコンポート。
しっとりしているのに食感も楽しめるこのお菓子が大好きで、何度も作っていたから本場の地で食べたい!と思っていました。
ガトーバスクの定義もフランスの方面とスペイン方面、またはお店によりスタイルが違って、チェリーはジャムで焼き上げられていたり、もっと背も低く生地が多い印象。
LRで私のレシピで焼いて出したところ、シェフのオリビアは
本場のものよりふゆの作る方が美味しい!!
と言ってもらえました。
本場の味を知りたくて、本場で食べたら期待と違ったなーなんてよくある話。
でも百聞は一見に如かず。自分で経験しない他ありません。
ガトーバスクはla panxaでも作っていきたいお菓子のひとつ。